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民泊の家具にかかる費用・相場【間取り別シミュレーション付き】

2026.07.14

民泊の家具費用、まず「全体像」を把握しましょう

「民泊を始めようと思って調べてみたら、費用の記事がたくさん出てきて、何にいくらかかるのかよくわからなかった」——そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

昼間の自然光が入る家具を統一した民泊リビング

民泊の開業費用を調べると、消防設備・内装工事・家具家電・申請費用がまとめて書かれた記事ばかりで、肝心の「家具だけでいくらかかるのか」がなかなかわかりません。

この記事では「家具費用」に絞って、間取り別に必要となる家具と、見積もり金額が変わる条件を整理します。商品・数量・配送条件によって価格が変わるため、固定の価格表ではなく、同じ条件で見積もりを比較するためのシミュレーションとしてご覧ください。消防設備や内装工事の費用は対象外です。

なお、民泊の家具をどこで・どうやって揃えるかについては、民泊の家具を一括手配できる業者の選び方と費用相場も合わせてご覧ください。

📷 画像:民泊リビング全体

家具費用に影響する3つの要素

家具費用のシミュレーションをご覧になる前に、費用を大きく左右する3つの要素を押さえておきましょう。この3つを理解しておくと、業者から見積もりをもらったときに「高いか安いか」を正しく判断できるようになります。

間取りと家具素材を比較しながら費用を試算する資料

① 間取り(部屋の広さ・収容人数)

最も影響が大きいのは間取りです。収容人数が増えるほどベッドやチェアの数が増え、それに伴ってベッドサイドテーブルや収納も必要になります。同じ床面積でも、定員と寝室数によって必要点数は変わります。

② グレード(品質・素材・デザイン)

同じ間取りでも、素材、構造、デザイン、清掃性、補修性によって費用は変わります。どのグレードを選ぶかは、狙う客層や物件の立地に加え、使用頻度と買い替え計画から判断するのがポイントです。

③ 調達先(購入ルート)

ネット通販で1点ずつ揃えるのか、コーディネートを依頼するのか、卸・専門業者からまとめて手配するのかによって、商品代以外に含まれるサービスが異なります。送料、組み立て、設置、選定支援、追加発注への対応まで含めて比較します。

間取り別・民泊家具の見積もりシミュレーション

ここでは、間取りごとに見積もりへ入れる家具と、金額が変わるポイントを整理します。先に家具構成を揃えておくと、複数の見積もりを同じ条件で比較できます。

間取り別の民泊家具費用をシミュレーションする資料
  • 対象は家具本体を基本とし、家電・寝具・アメニティは別項目にする
  • 送料、開梱、組み立て、設置、不要梱包材の回収を分けて確認する
  • 品番・数量・素材・サイズを揃えたうえで比較する
📷 画像:間取り別シミュレーション表イメージ
間取り基本構成追加を検討する家具見積もりで確認する点
ワンルーム・1Kベッド、収納、テーブル、チェアナイトテーブル、全身鏡、ワークデスクベッドの仕様、組立の有無、搬入経路
1LDK寝室家具、ソファ、テレビ台、ダイニングセットサイドテーブル、ラグ、追加収納定員に合う座席数、ソファのサイズ、設置費
2LDK複数寝室分の家具、リビング家具、ダイニングセット寝室ごとの収納、鏡、ナイトテーブルベッド・チェアの数量、納品先と納品日の分け方
3LDK以上複数寝室分の家具、大人数用のリビング・ダイニング家具ラウンジチェア、追加テーブル、共用部収納大型家具の搬入、組立人数、分割納品、欠品時の代替品

ワンルーム・1K(収容人数:1〜2名)

点数は絞りやすい一方、限られた床面積に対して家具の奥行きや動線が合わないと、買い直しが発生します。見積もり前に、ベッドサイズ、収納の必要量、食事と仕事を同じテーブルで兼用するかを決めます。

1LDK(収容人数:2〜4名)

寝室に加えて、ソファとダイニングセットが費用へ影響します。宿泊定員だけでなく、全員が同時に食事できる座席数と、ソファを補助寝具として使うかを決めておくと、見積もりの条件が明確になります。

2LDK(収容人数:4〜6名)

寝室ごとのベッド・収納と、定員分のダイニングチェアが必要になります。同じ家具を複数台入れる場合は、品番を統一できるか、欠品時にどの代替品を選ぶかも見積もり段階で確認します。

3LDK以上(収容人数:6〜10名)

家具の点数に加え、大型家具の搬入と組み立てが費用を左右します。納品日を分ける場合は、配送回数ごとの費用と、物件別の数量管理まで見積もり条件に含めます。

グレード別の費用差はどこで生まれるか

グレードによる費用差は、単純に「高い家具を買うかどうか」だけでは決まりません。構造、素材、仕上げ、清掃性、補修性、デザインの選択肢を分けて比較します。

エコノミーからハイグレードまでの民泊家具比較
📷 画像:グレード別インテリア比較イメージ

素材と仕上げの違い

テーブルでは天板の基材と表面材、ソファでは張地・クッション材・フレーム、ベッドでは床板や接合部の構造が価格に影響します。見た目が似ていても、清掃方法や補修のしやすさが異なるため、素材名と仕様を見積書で確認します。

民泊用途では、外観の見た目だけでなく汚れへの強さ・拭き取りやすさも重要な選択基準になります。グレードが高いほど耐久性も上がる傾向がありますが、それは素材の品質によるものであり、「高いから絶対長持ちする」というわけではありません。素材の特性を理解した上で選ぶことが大切です。

価格帯だけで選ぶのではなく、汚れや熱への対策、拭き取りやすさ、交換部品の有無など、運営中に発生する手間も含めて比較することが大切です。

デザインと統一感の違い

同じシリーズでベッド・収納・テーブルを揃えられるかによって、選定にかかる手間と室内の統一感が変わります。異なるメーカーを組み合わせる場合は、木部の色、脚部の色、張地のトーンを見積もり前に決めておくと比較しやすくなります。

予約サイトでは室内写真が比較材料になるため、家具単体の価格だけでなく、部屋全体の統一感も選定条件に含めます。

写真映えと宿泊単価への影響

グレードを上げれば宿泊単価や稼働率が必ず上がるわけではありません。ターゲット層、周辺相場、掲載写真、清掃品質なども含め、家具への追加投資を回収できるかを検討します。グレードの選択は物件全体の収支計画と合わせて考えることが重要です。

費用を左右する「調達先」の構造的な違い

家具費用を決めるのは家具の価格だけではありません。どこから・どうやって買うかによっても、同じ品質で費用の差が生まれます。

民泊家具の調達方法を相談する運営者と担当者

ネット通販・量販店で揃える場合

商品ごとに送料や配送日が異なる場合があるため、商品代の合計だけでなく、受取回数、組み立て、設置を誰が担当するかまで確認します。1室分を自分で選び、受取や組み立ても対応できる場合は比較しやすい方法です。

商品代だけでなく、受取担当者の拘束時間や組み立て作業も調達コストです。予算表には社内対応の有無を記載し、一括手配へ切り替えた実例は民泊の家具を一括手配できる業者の選び方と費用相場で確認できます。

インテリアコーディネート代行を使う場合

コーディネートの提案から発注・設置まで依頼できる方法です。見積もりでは、家具代、コーディネート料、配送・設置費の内訳と、提案修正の回数・範囲を確認します。

家具の卸・専門業者から直接手配する場合

複数カテゴリをまとめて相談できる一方、業者ごとに商品ラインナップ、最低発注条件、配送・設置の対応範囲が異なります。商品代だけでなく、見積もり条件と納品後の追加発注まで確認します。

調達先の種類、向いている物件、業者選定の確認事項はピラー記事にまとめています。本記事では、各方法の見積もり範囲を揃えて比較することを優先します。

複数の調達先を比較・検討する際のポイントは、民泊の家具を一括手配できる業者の選び方と費用相場で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

📷 画像:調達先比較イメージ

複数物件では「1室単価」だけで比較しない

複数物件では、家具本体の合計に加えて、発注・受取・組み立て・在庫管理にかかる社内工数も費用として捉えます。同一規格を採用すると、追加発注や物件間での転用がしやすくなる一方、物件ごとの納品日や代替品のルールを決めておく必要があります。

複数物件向け家具を一括管理する卸倉庫

標準家具リストの作成、窓口一本化、物件ごとの分割納品など、具体的な進め方は複数の民泊物件に家具を統一調達する方法とメリットで詳しく解説しています。

📷 画像:複数物件運営イメージ

費用を抑えるときに妥協してはいけないアイテム

家具費用を抑えたいと考えること自体は正当ですが、節約する場所を間違えるとゲストの評価に影響し、長期的な収益を損なう可能性があります。以下の3アイテムは、費用を削りすぎないよう注意が必要です。

耐久性を重視したベッドとダイニング家具のある民泊客室

ベッドフレーム・マットレス

ゲストが最も時間を過ごす場所であり、レビューに「ベッドが硬かった」「軋む音がした」と書かれると予約率に直結します。ベッドフレームは剛性の高い構造のものを選び、マットレスは安価な薄型を避けることがポイントです。寝具カテゴリの詳しい選び方は、民泊向けベッド・マットレスの選び方をご参照ください。

ダイニングチェア

民泊内で最も破損・劣化が早いアイテムのひとつです。ゲストが椅子に体重をかける・引きずる・立ったり座ったりを繰り返すため、脚部の接合部が緩みやすくなります。「安くて見た目はいい」椅子は1〜2年で交換が必要になるケースが多く、総コストで見ると割高になりがちです。

収納家具(ワードローブ・クローゼット代替品)

スーツケースを持ったゲストが荷物を収めるために毎日使うアイテムです。扉の開閉スムーズさ・棚の耐荷重が不足すると、短期間で不具合が生じます。見た目より構造の強度を重視して選びましょう。

家具の費用計画でよくある3つの失敗パターン

弊社にご相談いただいた民泊オーナー様のケースや、開業後に追加のご依頼をいただく際に伺う状況から、費用計画でよく見られる失敗を3つ整理しました。事前に把握しておくだけで、無駄な追加出費をかなりの確率で防げます。

民泊家具の追加費用に悩み予算を見直す運営者

失敗① 家電と家具の費用を一緒に計算していた

家具と家電を同じ予算枠にすると、冷蔵庫・洗濯機・テレビなどを選んだ後に、家具へ使える予算が想定より少なくなることがあります。家具と家電は別々に予算を設定し、それぞれ何に・いくら使うかをカテゴリ単位で明確にしておくことが重要です。

失敗② 設置・搬入費用を見落としていた

家具の購入費用だけで計算を終えてしまい、搬入・組み立て・設置の費用を別途請求されて驚いた、というケースもよく聞かれます。特に、エレベーターのない物件への重量家具の搬入や、階段幅が狭い物件への大型家具の搬入は、追加料金が発生することがあります。見積もりを依頼する際は「設置費込みか」を必ず確認しましょう。

失敗③ 開業後すぐに追加費用が発生した

初期費用だけを優先すると、使用頻度の高い家具で補修や交換が早く必要になり、結果として総コストが増える場合があります。「初期費用+想定する運営期間中の補修・交換費用」を合算して比較する視点を持つと、グレード選択の判断基準が変わります。

よくある質問

Q. 家具を中古品で揃えてもよいですか?

コスト削減の手段として中古品を活用することは可能ですが、デザインの統一感が出にくく、ゲストへの印象も変わります。また、フリマサイトなどで個別に揃えると納期管理が難しくなるため、開業スケジュールに余裕がない場合は注意が必要です。中古品を使う場合は「統一感のあるテイストで揃える」ことを意識するのがポイントです。

民泊家具の費用についてオンライン相談に対応する担当者

Q. 家具費用はどの段階で確定しますか?

業者への見積もり依頼と物件の間取り・収容定員が確定した段階で具体的な費用が出ます。見積もりを依頼する際は、「家具のみ」「家電含む」「設置費用込み」のどの範囲での金額かを必ず確認しましょう。範囲が不明確なまま進めると、後から追加費用が発生するケースがあります。

Q. 家具の搬入・設置費用はどのくらいかかりますか?

搬入・設置費用は、家具の点数、階数、エレベーターの有無、搬入経路、組み立て作業、配送回数によって異なります。家具本体とは項目を分け、作業範囲が明記された見積もりを確認してください。

Q. 家具費用を見積もる際に注意することは?

「家具一式」という表現は業者によって含まれる内容が異なります。見積書をもらう際は、品番・数量・単価が明記されているかを確認し、寝具・リネン・家電が含まれているかどうかを項目ごとに把握しておきましょう。

まとめ:家具費用の予算組みのポイント

民泊の家具費用について、間取り別の家具構成と、見積もり金額が変わる条件を整理しました。最後に、予算組みの際に押さえておきたいポイントを確認します。

家具を設置した民泊客室で最終確認する運営者
  • 家具費用だけを切り出して計算する:家電・寝具・アメニティと混在させると予算管理が難しくなります
  • グレードは狙う客層と立地から逆算する:価格帯だけでなく、素材・清掃性・補修性を比較します
  • 複数室を運営するなら規格統一を最初から意識する:標準家具リストと代替品のルールを決めます
  • 節約しすぎないアイテム(ベッド・椅子・収納)を決めておく:ここに費用をかけることが長期的なコスト削減になります
  • 搬入・設置費用を別枠で確保する:家具費用だけで計算すると開業直前に予算不足になりがちです

大川家具では、民泊オーナー様の物件規模・ご予算・お好みのインテリアスタイルに応じて、家具の一括手配から搬入・設置までご相談いただけます。予算上限、必要数量、希望納期、汚れが目立ちにくい素材などの条件を共有いただくことで、見積もりの前提を整理しながら商品をご提案します。

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