民泊の家具、「セット」でまとめて頼んでも大丈夫?
民泊の家具を一つひとつ選んでいくと、想像以上に時間がかかります。ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、収納家具……。アイテムごとにメーカーや販売店を比較していると、開業予定日が近づいているのに家具が決まらない、という事態にもなりかねません。
そこで検討したくなるのが「家具セット」での一括調達です。ただし、「セットで頼むと割高にならないか」「自分の物件タイプに合った内容になるのか」といった不安を感じる方も少なくありません。この記事では、民泊向け家具セットの基本的な考え方から、部屋タイプ別の構成基準、実際の導入事例まで、失敗しないセット選びのポイントを解説します。

民泊家具「セット」とは?単品調達との違い
民泊家具の「セット調達」とは、ベッド・ソファ・ダイニングテーブルといった主要アイテムを個別に選ぶのではなく、部屋タイプや用途に応じてあらかじめ組み合わせた家具一式を、一つの窓口でまとめて手配する方法です。
単品調達と比べたときのメリットは、主に3つあります。
- 統一感が出やすい:色味・素材・テイストを揃えた状態で提案を受けられるため、後から「家具同士のバランスが悪い」と気づくリスクが減ります。
- 手配の手間が大幅に減る:アイテムごとに発注先を探す必要がなく、窓口を一本化できます。複数物件を運営している場合は特に効果が大きくなります。
- 抜け漏れを防げる:開業直前になって「センターテーブルを発注し忘れていた」といった事態を避けやすくなります。
コスト面についても触れておきます。大川家具は154社以上の国内外メーカーと直接取引しており、小売店を介さずに家具を仕入れる卸構造を持っています。そのため、アイテムを一つずつ小売価格で揃えるよりも、トータルでのコストを抑えやすいという特徴があります。具体的な金額は物件や構成内容によって変わるため公開していませんが、「セットだから高くなる」のではなく、むしろ卸構造を活かすことで個別調達より総額を抑えられるケースが多い、という点はお伝えできます。

【事例】ワンルーム・1K民泊への家具セット導入
実際に、自社で民泊運営を行うオーナー様から、ワンルーム・1Kタイプの物件1部屋分について家具セットのご依頼をいただいた事例をご紹介します。
このケースでは、ダイニングセット・ソファ・センターテーブルを中心としたリビング・ダイニング向けの家具一式を一括で手配しました。1部屋分という規模であっても、それぞれを個別に小売店で探して揃えるのではなく、最初から組み合わせを前提として選定したことで、テイストの統一とあわせて、トータルのコストを個別調達より抑える形で導入できています。
納期については、発注から納品完了まで2〜3週間程度が目安でした(在庫状況により変動します)。開業日が決まっている場合は、この納期を見越して早めに相談を進めることをおすすめします。
このように、複数物件をまとめて運営する事業者だけでなく、自社で1部屋から民泊を運営するオーナー様でも、セット調達によるメリットを受けられます。ワンルーム・1Kのような限られた面積の物件では、「何を・どこまでセットに含めるか」の見極めが特に重要になります。次の章で、部屋タイプ別の構成基準を具体的に見ていきます。

部屋タイプ別・家具セットの構成基準
民泊家具のセット内容は、部屋タイプによって過不足なく組むことが重要です。広さに対して家具が多すぎると圧迫感が出てゲスト満足度を下げますし、少なすぎると「物足りない」という評価につながります。
ワンルーム・1K向けセット構成
限られた面積を最大限に活用することが前提になります。ダイニングセット・ソファ・センターテーブルといったリビング機能を中心に、コンパクトながら生活動線を妨げない家具選びがポイントです。ベッドは省スペース性を重視したサイズ選定が基本になります。
1LDK・2DK向けセット構成
リビングと寝室を分けて考えられるため、ダイニングエリアとくつろぎエリアそれぞれに適した家具を配置できます。ファミリー利用やグループ利用も想定し、座面数・収容人数に余裕を持たせた構成が選ばれる傾向にあります。
2LDK以上・戸建て向けセット構成
部屋数が増える分、各部屋の用途(主寝室・子供部屋・共有リビングなど)に応じて家具のグレードや雰囲気を使い分けるケースが増えます。複数物件をまとめて運営代行する事業者からの相談では、物件ごとの仕様を統一しつつ部屋タイプ差分だけを調整する、という進め方も可能です。
なお、間取り別の費用感をより詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

グレード別に見るセット内容の違い
家具セットは、部屋タイプだけでなく「どの客層・価格帯のゲストをターゲットにするか」によっても内容を調整します。
- スタンダードグレード:耐久性とコストのバランスを重視した構成。稼働率重視で物件数を増やしたいオーナーに向いています。
- ハイグレード:素材感やデザイン性を高め、宿泊単価を上げたい物件向けの構成。写真映えやレビュー評価への影響も意識した選定になります。
どちらのグレードを選ぶ場合も、「ゲストにどう過ごしてほしいか」というコンセプトを先に固めてから家具を選ぶと、セット内容の方向性が定まりやすくなります。

家具セットに最低限含めるべきアイテムカテゴリ
セット内容を検討する際は、以下のカテゴリで漏れがないか確認すると整理しやすくなります。
- 寝具関連:ベッドフレーム・マットレスなど。詳しくは「民泊向けベッド・マットレスの選び方とおすすめ」をご覧ください。
- リビング関連:ソファ・ダイニングセット・センターテーブルなど。今回の事例でも中心となったカテゴリです。
- 収納関連:ゲストの荷物を収めるクローゼットや棚など。
- 水回り備品:洗面台周りの小型家具やミラーなど。
それぞれのアイテム選びの詳細は、個別記事でさらに詳しく解説しています。セットを検討する際の全体像としてご活用ください。

セットで選ぶ際に失敗しないためのチェックポイント
セット調達であっても、以下の点は事前に確認しておくことをおすすめします。
- 耐久性:不特定多数のゲストが使用するため、家庭用家具よりも頑丈な仕様かどうかを確認しましょう。詳しくは「民泊で壊れにくい耐久性の高い家具の選び方」で解説しています。
- 掃除のしやすさ:汚れが付きにくい素材かどうかは、運営の手間に直結します。
- 破損時の補充体制:セットの一部が壊れた際に、同じ仕様のアイテムを単品で補充できるかどうかも事前に確認しておくと安心です。
- 納期の見込み:在庫状況によって変動するため、開業日が決まっている場合は早めの相談が前提になります。

まとめ:自分の物件タイプに合ったセット選びのために
民泊家具のセット調達は、統一感・手間削減・抜け漏れ防止といったメリットがある一方で、部屋タイプやグレードに応じた構成を見極めることが重要です。価格を公開せずとも、メーカー直結の卸構造を活かすことで、個別調達よりトータルコストを抑えられるケースは少なくありません。
どのような構成が自分の物件に合うか迷う場合は、お気軽にご相談ください。
民泊の家具を一括手配できる業者の選び方と費用相場もあわせてご覧ください。