1LDK・2LDK民泊は「定員を増やせる」から選ばれる
ワンルーム・1Kの民泊運営に慣れてきたころ、次のステップとして1LDK・2LDK物件への展開を検討するオーナー様は少なくありません。しかし、いざ着手しようとすると「部屋数が増える分、どんな家具を、どれくらい揃えればいいのか分からない」「ワンルームのときと同じ感覚で選んでいいのか不安」と、家具選びの段階でつまずいてしまうケースがよく見られます。
1LDK・2LDKの民泊が選ばれる最大の理由は、ファミリーやグループ客に対応できる「定員の広さ」にあります。個室が1部屋、または2部屋確保できることで、ワンルームや1Kでは受け入れられなかった4名・6名規模の予約を取り込めるようになるのです。本記事では、この「定員をどう最大化するか」という視点を軸に、1LDK・2LDK民泊における家具構成の考え方と、予算を左右する要因について解説します。

1LDK・2LDKだからできる、定員最大化の考え方
ワンルーム・1Kの民泊は、1つの空間にベッドとリビング機能を共存させる必要があり、詰め込める人数にはどうしても限界があります。一方、1LDK・2LDKは個室が独立しているため、「LDKはリビングとして開放感を保ちながら、個室側で就寝スペースを確保する」というゾーニングが可能になります。
特に2LDKであれば、2つの個室それぞれに寝具を配置できるため、家族連れとグループ利用の両方に対応しやすくなるのが強みです。ワンルーム民泊の家具選びについては、レイアウトの基本パターンを別記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
- 1LDK:LDK+個室1部屋。2〜4名程度の家族・カップル・少人数グループ向け
- 2LDK:LDK+個室2部屋。4〜6名程度のファミリー・グループ向け
定員別・家具構成シミュレーション
1LDK・2LDK民泊の家具選びで最も重要なのは、「何名まで受け入れる物件にするか」を先に決めることです。定員設定によって必要な寝具の組み合わせが変わり、それに伴って家具点数・予算感も大きく変動します。
1LDKの場合
| 想定定員 | 寝具構成の一例 | 備考 |
|---|---|---|
| 2名 | 個室にダブルベッド1台 | カップル・少人数利用向けのシンプル構成 |
| 3〜4名 | 個室にダブルベッド+LDKにソファベッド | LDKの開放感とのバランスに注意が必要 |
4名構成にする場合、LDKにソファベッドを置くことになるため、日中はソファとして使え、就寝時のみベッドとして展開できるタイプを選ぶと、リビングの居心地を損なわずに定員を増やせます。ソファベッド選びのポイントは、開閉機構の耐久性や不特定多数利用を前提とした構造チェックの観点で別記事にまとめています。

2LDKの場合
| 想定定員 | 寝具構成の一例 | 備考 |
|---|---|---|
| 4名 | 個室×2部屋にそれぞれダブルベッド1台ずつ | ファミリー利用で最も選ばれやすい構成 |
| 5〜6名 | 個室×2部屋(ダブル+シングル追加 等)+LDKにソファベッド | 子ども連れファミリー・大人数グループ向け |
6名規模を想定する場合は、個室の一方にシングルベッドやエキストラベッドを追加するパターンが一般的です。この際、部屋の広さに対して家具を詰め込みすぎると清掃動線や避難経路の確保が難しくなるため、定員と部屋の実寸のバランスを事前に確認しておくことが欠かせません。
アイテム別・複数人利用に耐える家具の選び方
定員が増えるほど、家具1点あたりが受ける負荷も高くなります。1LDK・2LDK民泊では、特に以下のアイテムで「複数人利用」を前提とした選定基準を意識することが重要です。
- ダイニングテーブル:想定人数が同時に食事をとれるサイズを確保する。4名向けなら4人掛け、6名向けなら伸長式や大判サイズを検討する
- ソファ・ソファベッド:LDKで就寝を兼ねる場合は、開閉機構の耐久性を重視して選ぶ
- 収納家具:グループ客は荷物量が多くなる傾向があるため、個室・LDKそれぞれにスーツケースを広げられるスペースと収納を確保する
ダイニングチェア・ソファそれぞれの詳しい選定基準は、アイテム別の記事でも解説していますので、あわせてご確認ください。

家具予算を左右する要因
1LDK・2LDK民泊の家具予算は、単純に「部屋が広くなった分だけ増える」わけではありません。予算を左右する主な要因は次の3点です。
- 定員設定:2名想定と6名想定では、必要な寝具点数そのものが変わる
- LDKの就寝兼用化:ソファベッドやエキストラベッドを追加するかどうかで、家具点数・グレードの選び方が変わる
- 個室数:1LDKと2LDKでは、個室にかかる家具一式のコストがそのまま倍近く変わってくる
間取り別の具体的な費用シミュレーションについては、費用相場をまとめた別記事で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。本記事では、定員をどう設計するかによって予算の考え方がどう変わるか、という点を重点的にお伝えしました。
レイアウトの基本パターン
1LDK・2LDKのレイアウトは、部屋の縦長・横長といった形状によって最適な家具配置が変わります。ワンルーム民泊のレイアウトの基本的な考え方(間取り別パターンやNGレイアウト例)は別記事で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。1LDK・2LDKの場合は、これに加えて「LDKと個室、それぞれの役割をどう分けるか」という視点が加わる点が大きな違いです。

複数物件でファミリー・グループ向けに展開する場合の一括調達メリット
1LDK・2LDK物件を複数運営する場合、定員パターンごとに家具構成がバラバラになると、在庫管理や補充対応が煩雑になりがちです。大川家具では、154社以上のメーカーネットワークと大阪・埼玉・福岡の3拠点物流を活かし、複数物件を横断した家具の統一調達をサポートしています。定員パターン別の家具セットをあらかじめ決めておくことで、新規物件の立ち上げや模様替えの際もスムーズに手配を進められます。
複数物件への統一調達については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 1LDKと2LDKでは、どちらから展開を始めるのがよいですか?
A. 一概にはいえませんが、まずは1LDKで4名程度までの受け入れ体制を試し、需要や運用の手応えを見てから2LDKへ展開するオーナー様が多い傾向にあります。
Q. LDKにソファベッドを置くと、リビングとしての居心地は損なわれませんか?
A. 日中はソファとして使え、就寝時のみ展開できるタイプを選べば、リビングの快適さを保ちながら定員を増やせます。
Q. 定員を増やすと清掃・管理の負担も増えますか?
A. 家具点数が増える分、清掃箇所は増える傾向にあります。汚れに強く掃除しやすい家具を選ぶことで、負担をある程度抑えることが可能です。詳しくは家具選びの別記事をご参照ください。
まとめ
1LDK・2LDK民泊の家具選びでは、「部屋の広さ」よりも先に「何名まで受け入れる物件にするか」という定員設計を決めることが、家具構成・予算感の両方を考えるうえでの出発点になります。複数物件でファミリー・グループ向けの展開を検討されている場合は、家具の統一調達によって手配の手間を減らすことも可能です。物件ごとの定員設計や家具構成についてご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
民泊向け家具の取り組み全体については、こちらのページもあわせてご覧ください。