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今年も春の展示会が大川市で開催されました。
私自身も大川産業会館に足を運び、自社の展示品の紹介をしていました。
今回の展示会もコロナの影響もあってか、例年に比べるとお客様のご来場は少なかったように思いますが、各社工夫を凝らした自慢の家具を展示していました。
さて、そんな展示会に展示されている家具をみていて思ったのは、生活環境の変化が家具業界にも強い影響を与えている、という事。
ある家具メーカーのブースに足を運んだ時に、どんなテレビボードの売れ行きが良いのか?と営業の方に尋ねたところ、「脚があり、ボードの下に空間があるテレビボードが良くでている」とのことでした。
要するに、テレビボードの下をお掃除ロボットが掃除できる仕様になっているものが、比較的人気があるというお話を聞かせてもらいました。
お掃除ロボットってそんなにみんな使っているのかな?という疑問がでてきたので、私はロボット掃除機の所有率はどれぐらいか調べてみました。
その時に見つけた日本経済新聞のサイトでは、ロボット掃除機の所有率は約9%という記事がありました。
さらにその記事では、ロボット掃除機を利用してみたい割合となると30%程になるそうです。
参考ページ:ロボット掃除機、所有率9% 価格が壁 民間調査
一般的には、まだまだテレビボードは底が床に接しているものも多いですが、この割合は家具の製作においても無視できないものになってきているのでは?と感じつつ、ロボット掃除機が掃除をできる空間を作っておくことは、家具販売において1つのPRポイントになるとも思えました。
例えば、ある家具店にテレビボードを購入しにきたお客様が来店したとします。
そのお客様が既にロボット掃除機を持っている方であれば、当然ですが脚のあるテレビボードは他のテレビボードと比較して購入されやすくなります。
先ほどのある家具メーカーの営業の方がお話されていたのは、おそらくそうしたシチュエーションだったと思います。
もっと言えば、実際にロボット掃除機を使っている人々に対してのPR効果はもちろんですが、まだロボット掃除機を購入してはいないけれど、今後購入するかも知れない人々に対しても差別化できるPRポイントとなりそうです?
今回はテレビボードについてのお話でしたが、キッチンボードやダイニングテーブル、ソファー等、家具全般に言えることだと思いますが、こうした生活スタイルの変化によるニーズの細分化をより意識した家具の仕入れをしていけば、お店の売上を向上させることもできるかも知れないですね。