ホームステージング会社が家具の仕入れで直面する課題

ホームステージング事業を手がける会社の担当者から、こうした声を聞くことがあります。「物件ごとにスタイルも予算も変わるため、家具の選定に毎回時間がかかる」「内覧のスケジュールに合わせて家具を揃えるのが難しい」「複数物件を掛け持ちすると、調達の窓口が増えて管理が煩雑になる」——。
こうした悩みには、共通する課題があります。
課題①物件ごとに変わるスタイル・予算への対応に時間がかかる
ホームステージングでは、物件のターゲット層やグレードに応じて求められる家具のスタイルも価格帯も変わります。取り扱い商品の幅が狭い仕入れ先だけに頼っていると、案件ごとに選定先を探し直すことになり、その分だけ工数がかかります。
課題②内覧スケジュールに合わせた納品が求められる
ホームステージングは内覧日という動かせない期限がある業務です。家具の納期が読めないと、演出の準備そのものが成立しません。発注から納品までの目安を事前に把握できるかどうかが、案件の進行を大きく左右します。
課題③複数物件の掛け持ちで調達管理が煩雑になる
複数の物件を並行して手がける場合、物件ごとに別々の仕入れ先へ発注していると、発注管理・納期調整・請求処理の手間が物件数だけ増えていきます。
仕入れ先選びで失敗しない5つのチェックポイント

| チェックポイント | 確認すべき内容 |
|---|---|
| ①メーカーネットワークの幅広さ | 物件のグレードに応じた価格帯に対応できるか |
| ②コーディネート提案力 | スタイル別の提案パターンを持っているか |
| ③スタイル別セットプランの提案力 | 内覧者の印象に残る家具の組み合わせを提案できるか |
| ④納期・在庫対応力 | 内覧スケジュールに合わせて納品できるか |
| ⑤条件変更への柔軟な対応 | 物件ごとに予算やスタイルが変わっても迅速に再提案できるか |
①メーカーネットワークの幅広さ
取り扱いメーカーが少ない仕入れ先では、物件のグレードに応じた価格帯への対応が難しくなります。非常に安価な価格帯から高価格帯まで幅広い商品を提案できるかどうかは、複数メーカーとのネットワークを持っているかどうかで大きく変わります。
②コーディネート提案力
スタイル別のセットプランを持っている仕入れ先であれば、物件のコンセプトに合わせてスムーズに提案を受けられます。家具だけでなく、カーテンやラグを含めたトータル提案ができるかどうかも確認しておきたいポイントです。
③スタイル別セットプランの提案力
北欧スタイル、ナチュラルスタイル、シンプルモダンなど、あらかじめスタイル別にセットプランを用意している仕入れ先であれば、物件ごとの選定作業を効率化できます。
④納期・在庫対応力
納期は在庫状況によって異なります。自社倉庫に在庫がある商品であれば10日ほど、メーカー取り寄せが必要な商品であれば2週間程度が目安です。内覧スケジュールが決まっている場合は、早めに相談することでスケジュールの調整がしやすくなります。
⑤条件変更への柔軟な対応
物件ごとに予算やスタイルの希望が変わることは珍しくありません。その都度、提案商品を迅速に入れ替えて見積もりを再提出できる体制があるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
ホームステージング向けの家具に求められる3つの条件

ホームステージングで使う家具には、一般的な住宅向けの家具選びとは異なる基準が求められます。仕入れ先を選ぶ前に、自社の案件でどの条件を優先するのかを整理しておくと、相談がスムーズになります。
条件①写真で見たときの見え方
ホームステージングでは、物件ポータルサイトやチラシに掲載する写真が集客の起点になります。内覧に来てもらう前の段階で判断されるため、実物を見たときの質感以上に、写真に写ったときの色味とサイズのバランスが結果を左右します。濃い色の家具は空間を狭く見せることがあり、逆に明るい色で低めの家具を選ぶと、同じ広さでも開放感が伝わりやすくなります。
条件②繰り返しの使用に耐えること
ステージング用の家具は、ひとつの物件で使い終えたら次の物件へ移していくのが一般的です。搬入と撤去を何度も繰り返すため、角が欠けにくい素材か、分解して運べる構造か、一人でも扱える重量かといった点が、実務上の使い勝手を大きく左右します。
条件③物件のグレードに合わせた価格帯の幅
手がける物件の価格帯は案件ごとに異なります。高価格帯の物件に量販品を置くと違和感が出る一方、すべての物件に高価格帯の家具を用意するとコストが見合いません。ひとつの仕入れ先で複数の価格帯をカバーできると、案件ごとの選定が現実的になります。
モデルハウスとホームステージングで、家具に求められる役割はどう違うか

モデルハウスとホームステージングは、どちらも「暮らしのイメージを見せて成約につなげる」という目的が共通しています。一方で、物件側の条件が異なるため、家具に求められる性質には違いが出ます。
- 設置期間——モデルハウスは数か月から数年にわたって常設されるのに対し、ホームステージングは内覧期間中の一時的な設置になることが多くなります
- 物件の回転頻度——ステージングは物件が成約するたびに次の物件へ移るため、同じ家具が短い周期で現場を移動します
- 搬入・撤去の回数——設置期間が短く回転が速いほど、搬入と撤去の回数が増えます
この違いから、モデルハウス向けでは「長期間置いても見劣りしないこと」が重視されるのに対し、ホームステージング向けでは「繰り返しの移動に耐え、搬入・撤去がしやすいこと」が相対的に重要になります。
ただし、スタイル別のコーディネート提案力や、物件のグレードに応じた予算対応力といった土台の部分は共通です。モデルハウス向けの家具調達で培われた提案の型は、ホームステージングの現場でもそのまま活かせます。
大川家具がホームステージング会社に選ばれる理由

大川家具は昭和28年の創業から73年、家具の総合卸売業として国内外154社以上のメーカーと取引してきた会社です。これまでにモデルハウス・住宅展示場を中心に300件以上の家具納品実績があり、取引を開始いただいたお客様のリピート発注率は90%以上となっています。
モデルハウスとホームステージングは、どちらも「暮らしのイメージを見せて購買・成約につなげる」という点で求められる家具の役割が共通しています。スタイル別のコーディネート提案力、幅広い予算への対応力、複数物件への同時対応力など、モデルハウス向けの家具調達で培ってきた強みは、そのままホームステージングの現場でも活かせます。
154社以上のメーカーネットワークを活かした予算対応の柔軟さ、3拠点体制による全国対応で、案件のご予算・スタイルに応じたご提案が可能です。
よくある質問(FAQ)

Q1. ホームステージング専門の会社でなくても対応してもらえますか?
A. はい、対応しております。モデルハウス・住宅展示場向けの家具調達で培ってきたコーディネート提案力・予算対応力をそのまま活かせますので、お気軽にご相談ください。
Q2. 物件ごとにスタイルや予算が変わりますが、その都度提案してもらえますか?
A. はい。北欧スタイル、ナチュラルスタイル、シンプルモダンなど、スタイル別のセットプランをご用意しています。物件のコンセプトやご予算に応じて提案商品を入れ替え、見積もりを再提出することも可能です。
Q3. 小ロットの発注でも対応してもらえますか?
A. 案件規模に応じてご相談に応じております。詳細はお問い合わせください。
Q4. 見積もりから納品までどのくらいかかりますか?
A. 在庫状況によって異なります。自社倉庫に在庫がある商品であれば10日ほど、メーカー取り寄せが必要な商品であれば2週間程度が目安です。内覧スケジュールから逆算して早めにご相談ください。
関連記事
モデルハウス・モデルルーム向けの家具調達については、モデルハウス・モデルルーム向け家具の一括調達をご覧ください。
まとめ

ホームステージング会社にとって、家具の仕入れ先は物件ごとのスタイル・予算への対応力と、内覧スケジュールに間に合う納期対応力の両面から検討する必要があります。本記事のポイントを整理します。
- 物件ごとに変わるスタイル・予算への対応、内覧スケジュールに合わせた納品、複数物件の調達管理という3つの課題を、仕入れ先の選定によって解消する
- ステージング用の家具は、写真での見え方・繰り返しの使用に耐えること・物件のグレードに合わせた価格帯の幅という3条件で選ぶ
- 仕入れ先選びは、メーカーネットワークの幅広さ・コーディネート提案力・スタイル別セットプランの提案力・納期対応力・条件変更への柔軟性の5点で確認する
- モデルハウスとホームステージングは求められる家具の役割が共通しており、モデルハウス向けで培った提案力・予算対応力・全国対応力をそのまま活かせる
案件のご予算・スタイル・希望納期をお知らせいただくと、それに応じた家具プランをご案内できます。
※本記事に記載の費用・納期に関する情報は一般的な目安です。実際の内容は仕様・搬入条件・時期・発注数量によって異なります。正確な内容は必ずお見積もりをご取得ください。